澳门新濠天地官网

東工大ニュース

大岡山から深宇宙をのぞく

第7回イブニングセミナー「デジタル天体観測会」を実施

公開日:2022.09.30

東京工業大学学生支援センター未来人材育成部門学修コンシェルジュ窓口は、学修コンシェルジュ?ジュニア(学生支援センター未来人材育成部門に所属する学生スタッフ)が企画するイブニングセミナーの第7回目「デジタル天体観測会」をTaki Plaza屋外の広場で8月23日に開催しました。留学生6名を含む、学士課程1年から博士後期課程まで幅広い年代の東工大生12名が参加し、電子観望と呼ばれるカメラを用いた手法で、都会から肉眼では見ることが難しい星雲や星団を観望しました。

天体について解説する学修コンシェルジュ?ジュニア
天体について解説する学修コンシェルジュ?ジュニア

実際に屋外でデジタル天体観測を行う前には、天文研究部OBの学修コンシェルジュ?ジュニアがTaki Plaza地下2階のワークショップルームで事前レクチャーを行いました。事前レクチャーでは「デジタル天体観測を120%楽しむための説明」と題して、参加者がよりデジタル天体観測を楽しめるように天体観測における基礎知識などの解説を行いました。解説を通して、当日観測する星雲?星団の分類や成り立ち、天体観測に使われる機材、デジタル天体観測に用いる画像処理技術について理解を深めたうえで、参加者は屋外での観測に臨みました。参加者から積極的な質問も多く見られ、講師と参加者が相互にコミュニケーションを取りながら解説が行われました。

天体観測の位置を示したスライド

天体観測の位置を示したスライド

その後、屋外で天体望遠鏡とカメラを用いたデジタル天体観測を行いました。
大岡山キャンパスでは、都会の光害の影響が強く、肉眼では星雲などの光の弱い天体は見ることはできません。しかし、光害の影響を弱める特殊なフィルターと天体用カメラを組み合わせ、リアルタイムで画像処理する電子観望と呼ばれる手法を用いることで、肉眼では見えにくい天体も画像として映し出すことができるようになります。

参加者はその場でカメラが捉えたリアルタイムの天体の様子を、スクリーンを通して観察しました。また、電子観望の画像処理技術によって、時間が経つに連れて画像のノイズが減り、天体の姿が鮮明になっていく様子も同時に観察することができました。また、参加者はスクリーンを眺めるだけなく、実際に望遠鏡をのぞいて肉眼でも天体を観察しました。

スクリーンに映し出された天体を眺める参加者
スクリーンに映し出された天体を眺める参加者

実際にスクリーンに映し出された天体(干潟星雲)

実際にスクリーンに映し出された天体(干潟星雲)

望遠鏡を通して、二重星のアルビレオや土星などの明るい天体を肉眼でもよく見ることができ、特に土星の輪を見ることができた時には、多くの歓声が上がりました。
一方で、カメラを通した画像で捉えることができた干潟星雲などの暗い天体は、光害に埋もれてしまい肉眼で見ることが難しく、参加者は電子観望の有効性を体感することができました。

望遠鏡をのぞいて電子観望と見比べる参加者

望遠鏡をのぞいて電子観望と見比べる参加者

参加者のコメント

  • 次回を楽しみにしています!!!
  • アンドロメダ銀河が見たい。
  • 良かったら今度は冬にやってほしいです。
  • 面白かったです!夏の大三角と土星が見れて感動しました、星雲は赤外線ということもあってハードル高めですがきれいでした!

デジタル天体観測会は、学修コンシェルジュ?ジュニアである工学院 電気電子系の小久保伊織さん(学士課程4年)と工学院 機械系の林和輝さん(学士課程4年)の企画により実現しました。2人は天文研究部の活動で得た経験を活かし、今後も、季節によって異なる様々な天体を紹介し、天体観測の魅力を体験してもらえるような企画を行っていきたいと話しています。また、学修コンシェルジュ?ジュニアは、デジタル天体観測会のほかにも、学生の目線で様々なイブニングセミナーを開催していく予定です。
なお、本企画は天文研究部より望遠鏡などの一部機材の貸与提供を得て開催されました。

お問い合わせ先

学生支援センター 未来人材育成部門
学修コンシェルジュ窓口

Email concierge.info@jim.titech.ac.jp